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恋愛コラム

ネット恋愛の闇!実際にあった事件、体験談まとめ【SNS・出会い系・オンラインゲームで広がる危険と現実】

スマートフォンやSNSの普及でオンライン上の出会いは急増していますが、ネット恋愛で失敗したり、精神的にダメージを負ったりするケースも多いのが現実。

ネット恋愛における被害も深刻化しており、2024年1~11月だけで3,326件もの「ロマンス詐欺(恋愛詐欺)」が報告され、前年同期の倍増となりました。(参照:japantimes)

甘い言葉で近づき金銭を騙し取る手口だけでなく、実際に会った相手による事件も発生しており、ネット恋愛には多く闇が隠れています

今回は、そんなネット恋愛に悩んでいる方に向けて、ネット恋愛の闇について深掘っていこうと思います。

ネット恋愛とは?広がる出会いの形

スマートフォンの普及やコロナ禍による非対面志向の影響もあり、SNSや出会い系アプリ、ゲーム内チャットを通じた出会いが広がりを見せています。

現代では、Facebook、X(旧Twitter)、InstagramなどのSNSをはじめ、TinderやPairsなどのマッチングアプリ、さらにはオンラインゲームの中で親密になるケースも少なくありません。

一方で、こうした「顔の見えない関係」は、現実の人間関係と比べて信頼構築が難しく、情報の虚偽や誤解、感情的なすれ違いから深刻なトラブルに発展することがあるのです。

【体験談】ネット恋愛で出会ったヤバい男女たち

ケース① 自称社長のヒモ男:SNSで出会って3ヶ月で借金申し込み

30代女性がInstagramで出会った40代の「起業家男性」。最初は気前よく食事をごちそうしてくれたり、高級車で送迎してくれたりと、まるで夢のような交際がスタート。しかし、付き合って3ヶ月後、急に「会社の資金繰りが苦しいから、100万円だけ貸してくれない?」と懇願。

実際は無職で、過去にも同様の手口で複数の女性と交際しては金を巻き上げていた常習犯だったことが発覚。女性は「最初から演技だったのかと思うと、恋愛への信頼がなくなった」と語っています。

ケース② ゲーム婚からの束縛地獄:毎日5時間ビデオ通話を強要する彼女

40代男性がオンラインゲーム「FF14」で知り合った30代女性と意気投合し、遠距離ながら交際を開始。ゲーム内での結婚イベントを経てリアルでもカップルに。しかし、付き合いが深まるにつれ、彼女は極度の不安症から「毎晩5時間以上のビデオ通話」「LINEの返信は5分以内」といった束縛行為をするように。

最終的に仕事にも支障が出て破局。男性は「最初は一緒にゲームするだけの関係だったのに、ここまで依存されるとは思わなかった」と振り返ります。

ケース③ 実は既婚者!バツ2なのに独身アピール

50代女性がマッチングアプリで出会った男性と交際。初対面では「独身でバツなし」と自己紹介されたが、数ヶ月後にSNS経由でその男性が過去に2度離婚しており、現在も別居中の妻がいる既婚者であることが判明。

女性が問い詰めると、「結婚生活は破綻しているからセーフだと思った」と開き直り。女性は深く傷つき、「ネットには現実を隠している人が多すぎる」と語りました。

【事件】実際に起きたネット恋愛トラブル・事件例

ケース① ロマンス詐欺:SNSで1.5億円を騙し取られた事件

警察庁の報告によると、2022年から2023年にかけて、海外の詐欺グループによるロマンス詐欺が多発。

SNSで軍人や宇宙飛行士、医師などを名乗る詐欺師たちが日本人女性(30代〜80代)に近づき、「結婚を前提に日本に行きたい」といった話で信用させ、航空費や通関手数料といった名目で金銭を送らせていました。

被害者14人の総被害額は、実に約1.5億円。彼らはLINEなどで日常的なやり取りを交わし、長期的に関係を築いたうえで、金銭の話を切り出してくるため、被害者は「相手が詐欺だと気づけなかった」と語っています。

ケース② オンラインゲーム殺人:フォートナイトでの出会いが悲劇に

2024年、愛知県一宮市で東京都在住の高校生(16歳)の遺体が自宅のクローゼットから発見される事件が発生。犯人(21歳)はフォートナイトという人気オンラインゲームを通じて被害者と知り合い、実際に会っていたことが判明しています。

SNSやゲーム内での交流は、共通の趣味や時間を通して絆が深まりやすい反面、相手の素性が不明なまま関係が急速に進展することがあります。今回の事件では、オンライン上での信頼関係が現実の犯罪へと直結するリスクが浮き彫りになりました。

ケース③ 高齢者狙いのデート詐欺:視覚障害者を狙った飲食店ぼったくり事件

2025年、東京渋谷の飲食店で、視覚障害者向けマッチングアプリで知り合った女性に誘われた70代男性が、約70万円の飲食代を請求される事件が報道されました。

店内では高額なメニューを無断で注文され、男性が支払いを拒否しようとすると「事前に了承した」などと脅され、泣き寝入り寸前だったといいます。こうした高齢者を狙った手口は「デート詐欺」とも呼ばれ、孤独や弱みに付け込む形で金銭をだまし取るのが特徴です。

ネット恋愛による精神的トラブルのリスク

ネット恋愛は気軽に始められる一方で、相手に過度に依存してしまい、自分を見失うリスクがあります。実際に「LINEの通知が来ないと眠れない」「相手のSNSを常に監視してしまう」など、ネット恋愛特有の依存症に苦しむ人も。

中には、突然音信不通になったことでメンタルバランスを崩し、うつや適応障害を発症するケースも。リアルで会う機会がないまま感情が深くなりすぎると、相手がいなくなったときの喪失感は非常に大きなものになります。

ネット恋愛を安全に楽しむための対策

ネット恋愛にはリスクがつきものですが、正しい知識と警戒心を持てば、安全に楽しむことも可能です。以下のポイントを参考にしてください。

警戒すべきポイント

  • SNSのプロフィールや写真だけで信用しない。
  • 自己紹介や経歴に矛盾がないかを確認する。
  • 「夢を語るタイプ」には注意(詐欺やヒモ率高め)。

会うときの注意点

  • 初対面は人の多いカフェなど公共の場で会う。
  • 相手に住所や勤務先などの個人情報を教えない。
  • 飲み物や食べ物を放置しない(薬物混入の危険)。

トラブル発生時の対応

  • 少しでも不審に感じたら即ブロック・通報。
  • 一人で抱え込まず、友人や第三者に相談。
  • #9110(警察相談専用電話)、188(消費者ホットライン)などの公共機関を活用。

まとめ:ネット恋愛のリスクを知って、賢く付き合う

ネット恋愛は現代において重要な出会いの手段の一つですが、その裏にはトラブルや精神的な負担、信頼の崩壊といったリスクが潜んでいます。

SNSやアプリを利用する際は、少なくとも最初のうちは「相手を100%信じない」ことを前提に慎重な行動を心がけましょう。

特に、自己紹介やプロフィール、態度に違和感を感じたら注意が必要です。甘い言葉に流されず、現実的な視点を持って関係を築くことが、健全なネット恋愛への第一歩です。

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松井 彩乃/コラムニスト(監修)
マーケターとして5年以上勤務し、独立後はライター&記事監修としてwebメディアを複数掛け持つ恋愛コラムニストへ。恋愛や人間関係以外にも思想やアート、社会問題など幅広い分野で執筆活動中。ENFP